2023.08.28
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マイホームのバリアフリーリフォームガイド~高齢者も安心の住まいへの変身~

更新日:2024年3月21日

マイホームのバリアフリーリフォームガイド~高齢者も安心の住まいへの変身~

 

 

 

 

バリアフリーリフォームの必要性

バリアフリーリフォームは、近年の高齢化社会においてますますその重要性が増しています。多くの家庭では、高齢の家族が安心して生活できる環境を求めてリフォームを検討しています。その背景には、以下の2つの大きな理由があります。

 

高齢者の住みやすさを追求

高齢者にとって、普通の日常生活の動作が困難になることは少なくありません。例えば、階段の上り下り、浴室での立ち上がり、キッチンでの調理など、さまざまな場面で些細な支障が考えられます。バリアフリーリフォームを行うことで、これらの動作がスムーズになり、高齢者が自立した生活を継続することが可能になります。特に、手すりの設置や段差の解消、床材の選択などは、高齢者の生活の質を大きく向上させる要素となります。

 

事故リスクの低減

高齢者は、転倒や滑りなどの事故リスクが高まることが知られています。特に、浴室やトイレ、キッチンなどの水回りは、滑りやすく事故の原因となりやすい場所です。バリアフリーリフォームを通じて、これらのリスクを低減することができます。滑りにくい床材の使用や、浴室内に手すりを設置することで、安全性が大幅に向上します。また、家の中の移動を容易にするためのスロープの設置や、明るい照明の導入も、事故を防ぐための重要な要素となります。

 

これらの理由から、バリアフリーリフォームは、高齢者が安心して生活を続けるための不可欠な選択となっています。家族の中に高齢者がいる場合、早めのリフォームを検討することで、より長く快適な生活を実現することができるでしょう。

 

バリアフリーリフォームとは?

バリアフリーリフォームは、高齢者や身体障害者などの特定のニーズに合わせて住環境を改善するためのリフォーム手法です。バリアフリーリフォームは、住宅や公共施設などの建築物において、段差や障害物を取り除き、安全で利便性の高い空間を提供することを目的としています。

バリアフリーリフォームの専門家は、建築や設計、工学、福祉、介護などの専門知識を持ち、バリアフリーの概念や技術に精通しています。彼らは、以下のようなポイントに重点を置きながらリフォームを計画・実施します。

 

アクセシビリティの向上
バリアフリーリフォームの主な目的は、高齢者や障害者が安全かつ容易に建物内外を移動できるようにすることです。これには、段差の解消、手すりの設置、ドアや廊下の幅の拡張などが含まれます。

ユーザーのニーズに合わせたデザイン
バリアフリーリフォームでは、利用者の個々のニーズに応じて設計されたカスタマイズされたソリューションが求められます。例えば、車椅子利用者向けにトイレや洗面所を設計する場合、適切な高さや手すりの設置などが必要です。

安全性の確保
リフォームされた空間は安全であることが不可欠です。床の滑り止め加工や適切な照明、火災警報機や非常用照明の設置などが安全性を向上させるために重要です。

法規制とガイドラインの遵守
バリアフリーリフォームは、地域の建築規制やバリアフリーに関する法律に従う必要があります。専門家はこれらの規制やガイドラインを理解し、適切に準拠することが求められます。

バリアフリー施設の認定
一部の地域では、バリアフリー施設の認定制度があります。専門家はこれらの認定を取得するための要件やプロセスを理解し、それに基づいてリフォームを行います。

バリアフリーリフォームの専門家は、建築物の構造やデザイン、利用者のニーズに関する包括的な知識を持ち、それらを活用して安全で快適な居住環境を提供する役割を果たします。

 

 

バリアフリーリフォームの主なポイント

バリアフリーリフォームを検討する際、特に注意すべきポイントがいくつか存在します。これらのポイントを押さえることで、高齢者や身体に障害を持つ人々が安全かつ快適に生活するための環境を整えることができます。以下に、特に注意すべきポイントを取り上げ、それぞれのリフォームについてを詳しく解説します

 

玄関・廊下の工夫

玄関や廊下は、家の中での移動をサポートする重要な部分です。特に、外部との接点である玄関は、安全性を確保するための工夫が求められます。

 

段差の解消

玄関の段差は、転倒のリスクを高める要因となります。スロープの設置や段差をなくすことで、車椅子や歩行器の使用者も安心して出入りできるようになります。

 

手すりの設置

廊下や玄関に手すりを設置することで、歩行の際のサポートやバランスを取りやすくします。

 

明るい照明

足元を明るく照らすことで、夜間の移動も安全に行えます。

 

滑りにくい床材

滑りやすい床材は、転倒のリスクを増加させるため、滑りにくい材料を選ぶことが推奨されます。

 

トイレ・浴室の改修

トイレや浴室は、家の中で事故が起きやすい場所として知られています。特に、水回りの滑りやすさや狭さが、事故の原因となることが多いです。

 

床材の選択

滑りにくい床材を選ぶことで、転倒のリスクを低減できます。

 

手すりの設置

トイレや浴室内に手すりを設置することで、立ち上がりや移動をサポートします。

 

シャワーチェアの導入

立ったままや地べたに座ったままの入浴が困難な場合、シャワーチェアを使用することで安全に体を洗うことができます。

 

トイレの高さ調整

トイレの座面の高さを調整することで、立ち座りが容易になります。

 

広めのスペース確保

トイレや浴室を広く取ることで、車椅子や歩行器を使用しても十分な動きが取れるようになります。

 

リビング・寝室

リビングや寝室もバリアフリーリフォームを行う事があります。ドアの幅引戸など扉の種類滑りにくい床材を利用します。部屋の広さや家具の配置にも注意を向ける必要があります。

 

その他

その他にも、照明の設置を行う事により、玄関、廊下、居室、階段など、安心して利用できるようになります。照明を変更することもバリアフリーリフォームの一種になります。

 

これらのポイントを押さえることで、お家を安全かつ快適に使用することが可能となります。バリアフリーリフォームを検討する際には、これらの要素をしっかりと考慮し、最適な改修を行うことが大切です。

 

補助金や助成金

多くの自治体や国では、バリアフリーリフォームを支援するための補助金や助成金制度が設けられています市区町村によって補助金や助成金は異なりますので、リフォームを検討する際には、利用可能な補助金や助成金の情報を調査することがおすすめです。

 

参考:国が行っている減税処置

住宅:バリアフリー改修に関する特例措置 - 国土交通省 (mlit.go.jp)

 

まとめ

バリアフリーリフォームは、安全で快適な生活を実現するための重要なステップですまたバリアフリーリフォームは高齢者や障害者だけでなく、すべての家族が安心して生活できるような住環境を作ることが目的です。身体の状態によってもリフォームの検討が必要です。リフォームを検討する際には、専門家との相談を行い、適切な計画を立てることが大切です。

 

 

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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