2022.12.12
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ヒートショックには気をつけて!対策や原因について

更新日2023/12/27

ヒートショックには気をつけて。

~リノベーションによる対策から明日から簡単にできる対策を紹介~

ヒートショックには気をつけて。イラスト

 

はじめに

 今回はヒートショックについて解説していきたいと思います。リノベーション・リフォームによる対策ヒートショックが死因につながる状況から始めり、ヒートショックが起こりやすい環境や症状そして対処法についてまとめています。

 ヒートショックは、特に中古戸建てで注意をする必要があります。下記詳しく解説していきますが、日本の住宅は断熱性能が低い住宅が多い傾向にあり、特に中古戸建ての40%以上が断熱がなされていない住宅になります。寒暖差の激しさはヒートショックが起こりやすい原因の一つになります。一番良い対策は、性能向上リノベーションを行い建物全体の断熱性能を上げる事が望ましいのですが、家全体のリフォーム・リノベーションは費用が高額なこともあり、誰でも行えれるわけではありませんが、ちょうど大規模なリフォームを検討の方はこのコラムを参考に断熱改修工事も検討してみてください。

 

 ヒートショックについて、お風呂で起こる発作だと思われている方も多いですが、実はお風呂だけが危険なわけでありません、まずは、ヒートショックとは何か、そしてヒートショックが起こらないように、起こりにくくするする為の対策についても解説していきたいと思います。その他、安価でできるリフォームについても解説しております。

 

リノベーションによるヒートショック対策

 

 日本の住宅5500万戸の内、次世代省エネ基準(平成11年基準)をクリアしている住宅は、わずかに5%にしか過ぎないそうです。中には、断熱されていない住宅もなんと40%以上も存在しています。更に2025年には省エネ基準への適合義務化も控えています。

 

省エネ基準適合義務化の話はこちら
https://www.chukokodate.com/column/detail/?p=50

 

 昨今やっと変わってきているように感じますが、日本では高断熱は贅沢だという考え方が元々根付いていたのだと思います。

 本来は断熱対策を根本で見直す必要があるのです。

 

 気温も温暖化が進み子供の頃と比べても夏は過ごしにくくなってきている印象ですし、YKK-AP社の調査では、住んだ後の不満ランキングでは1位が暑い、2位が寒い、3位が結露とすべて断熱に係る項目となったのです。今後更に断熱への意識は重要になってまいります。

 これから新築される方の対策は簡単です。断熱性能が高い建物を依頼すれば良いのです。

ですが、中古の建物を購入される方やすでにお住まいの方は対応が難しくなります。まずは、ヒートショックが起こりやすいお風呂場の工事などの部分リフォームから始まり、簡単なもので言えば暖房便座(ウォームレット)や温水洗浄便座(ウォシュレット)を設置などがあります。また、家の中の熱は窓から50%以上流出していると言われています。つまり、窓、サッシの交換やインナーサッシの設置は効果が一番分かりやすいリフォームになります。ですが、熱は少しの隙間や熱伝導しやすい部材から伝ってきます。

 結論から申しますと、ヒートショック対策には性能向上リノベーションを行うのが最善の対策だと思います。しかし、高額な費用が発生するのが事実です。ですが、実は早急に命は守る必要があります。ヒートショックは日本に住む人の死因の上位だと言われています。続いてヒートショックについて詳しく解説していきます。みんなで命を守りましょう

 

ヒートショックとは?

 ヒートショックとはその名の通り温度の急な変化が体に与えるショックのことです。

 

 急激な温度差は、血圧の大きな変動を引き起こし全身の血流量の減少を招きます。その結果、脳梗塞心筋梗塞などを引き起こしてしまう可能性があるのです。最悪の場合、死にいたる事態となります。

 暖かい場所から寒い場所へ移動したときに身体が小刻みに身震いするのも、実はヒートショックです。ヒートショックは身近な症状であることを知っておきましょう。

 

ヒートショックは入浴中に発症しやすい

 特にヒートショックは入浴時に発症することが多いと分かっています。冷気に包まれた脱衣所や浴室から、熱い湯船に浸かることで、ヒートショックが起こるのです。下記の表を見て頂ければ一目瞭然ですが、11月~3の冬期シーズンは、特に寒暖差が大きいため救急搬送が多くなっています。注意しなければいけません。また、湯船で気を失った場合は溺れてしまい死亡事故にもつながります。

高齢者の溺れ事故による救急搬送者数月単位でまとめ参照:消費者庁

 

ヒートショックによる高齢者の死者数は年間7000人を超えます。

  消費者庁の調べによると、高齢者の不慮の事故による死因は「転倒・転落」「誤嚥等の不慮の窒息」「不慮の溺死及び溺水」の順に死亡が多いことが報告されています。

  この「不慮の溺死及び溺水」の7割は浴槽における溺水です。まさに入浴中にヒートショックを引き起こし、浴槽で意識がなくなったと考えられます。

  2018年は7,088名の死亡が報告されました。死亡者数の推移も増加傾向であり、交通事故よりも多い結果です。東京23区でも「東京都監察医務院」によると、2019年1年間に検案の対象となった人のおよそ1400名が入浴中の死者だということです。

 

高齢者の不慮の事故による死因別死者数のグラフ参照消費者庁

ヒートショックが起こる原因は?

 急な温度変化がヒートショックを引き起こす原因となります。体の仕組みと合わせて、ヒートショックが起こる理由を解説しましょう。

温度と血圧の関係

寒い(冷たい):血管が縮んで血圧が上昇

暑い(熱い):血管が広がり血圧が低下

 人間をはじめとする恒温動物は、気温の変化に合わせて体温調節が必要です。寒いときは筋肉を震わせるなどして、熱を作ります。同時に、体内の熱を逃さないために、血管を細くして血流の量を減らします。そのため血管が縮むことで、血圧が上昇するのです。

 反対に暑い場所では、熱を逃すために血管が広がり、血圧が低下します。

 急な温度変化が起こると急速に血圧が上下するため、体に負担がかかります。するとヒートショックによるめまいや立ちくらみが発症するのです。さらに脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。

 10度以上の温度差がある場所への移動は、特に気をつけてください。自宅でも、暖房の効いた部屋から「浴室」「脱衣所」「トイレ」といった寒い場所へ移動するときには注意が必要です。「寒っ」と体がブルっとなる現象はは危険信号です。このような現象が起こる場所は注意が必要な場所になります。

 

ヒートショックが起こりやすい温度変化をイラストで表現

ヒートショックの症状と対処法

 ヒートショックになったときの症状はさまざまです。どのような症状が現れるのか解説します。

軽度な症状例

・めまい・立ちくらみなど

めまいや立ちくらみは軽度のヒートショックです。動かず安静にして、めまいや立ちくらみが治まるのを待ってください。

重度な症状例

・呼吸困難・胸の痛み・頭痛・嘔吐・意識の消失・呂律が回らない・立ちあがれないなど

胸が締め付けられるように痛む場合は「心筋梗塞」の恐れがあります。心筋梗塞とは、心臓の筋肉に血液が流れなくなった状態です。すぐに救急車を呼んでください。

嘔吐している場合は、呼吸ができるように嘔吐物を取り除きます。

 なお、入浴中にヒートショックになった人を見つけた場合は、口や鼻に水が入らないようにします。浴槽の水を抜いて、ご本人を湯船から出してください。一人で担ぐことが難しい場合、浴槽のお湯を減らし溺れないようにします。お湯を全部抜くと体重が重くなってしまいます。

 頭痛やろれつが回らない場合は「脳卒中」の恐れがあるので、すぐに救急車を呼びます。脳卒中は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの総称です。

 脳卒中の場合もあるので、無理に動かしたり揺さぶったりしてはいけません。嘔吐物を取り除き、横向きに寝かせた状態で救急車を待ってください。

 

実はヒートショックになりやすい人が存在する?

•65歳以上の高齢者(特に75歳以上)

•狭心症・心筋梗塞・脳出血・脳梗塞

•高血圧・糖尿病・動脈硬化がある

•肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある

•冬場は浴室や脱衣所、トイレが寒い

•食事や飲酒後に入浴する

•熱い湯温(42度以上)や一番風呂を好む

•入浴の時間が長い

•深夜に入浴

•薬を飲んだ直後に入浴

これらに当てはまる方はヒートショックになりやすいまたは、ヒートショックが起こった場合重度の症状が出やい方になります。予防・対策をしっかりと守り健康な生活を送りましょう。

 

ヒートショックを予防する11の対策

 ヒートショックにならないために、予防策を紹介します。高齢の方はもちろん、一緒に暮らしているご家族も以下の項目に考慮して、ヒートショック予防に努めてみてください。

①家族と暮らしている方は入浴前に家族に一声掛けておく

②脱衣所や浴室を暖めておく

③湯温は41℃以下に設定し、長湯はしない

④肩までつからない、胸の下ぐらいを目安に

⑤浴槽からでる際はゆっくりと立ち上がる

⑥食後、飲酒後、服薬後の入浴はNG

⑦入浴時にかけ湯をする

⑧入浴前にと入浴後には水分補給をする

⑨冬期の外出は帽子やマフラー手袋などの防寒対策を

⑩トイレに暖房器具を設置する

⑪排便時に無理にいきまない

 

 

①家族と暮らしている方は入浴前に家族に一声掛けておく

 入浴前は、ご家族に入浴することを一声掛ける習慣を身につけてください。いつもより長く入浴している場合など、もしもの状況に対してもご家族がすぐに気がつけます。自分は大丈夫という慢心が一番怖いです、血圧が高めの人やふだんからめまいや立ち眩みを起こす方は特に注意をした方がよいですし、そうでない方も注意して生活しましょう。

 またご家族は入浴中の高齢者に注意してください。「いつもより入浴時間が長い」など心配なときは、すぐに声を掛けを行いましょう。

 実際に、公衆浴場では死亡事例が少ないですよね。倒れても処置してもらえる事が大きいと思います。家族間で注意しあう事が重要です。

 

②脱衣所や浴室を暖めておく

 ヒートショックは温度差で起こります。急激な血液の変動を防ぐために、冬場の脱衣所と浴室はあらかじめ温めておきましょう。

 脱衣場や浴室が寒いと感じる場合はシャワーで先に浴室を暖めたり、暖房機器を取り付けることをおすすめします。素足で触れる床にマットを敷くなどすることも効果的です。なお、トイレにも暖房機器や暖房便座を取り付けることも検討してください。

 また、1番風呂は避けて2番目以降に続けて入ることにより浴室内が暖まっているときに入浴することができます。

 

③湯温は41℃以下に設定し、長湯はしない

 湯温が高すぎると体に負担がかかります湯温は41度以下が好ましい温度設定です。また湯に浸かりすぎると、疲労感が増し転倒しやすくなります。湯に浸かる目安は10分以内にとどめておくことをおすすめします。

 

④肩までつからない、胸の下ぐらいを目安に

 肩まで湯に浸かってはいけません。湯量の目安はだいたい胸の下が浸かるぐらいです。半身浴でも問題ありません。特に心臓に疾患がある人や高血圧の人は気をつけてください。

 

⑤浴槽からでる際はゆっくりと立ち上がる

 入浴中には体に水圧がかかっていますが、急に立ち上がると体にかかっていた水圧が一気になくなります。圧迫されていた血管が一気に拡張するため、脳の血液量が減り、意識障害を招くのです

 浴槽を出るときは、ゆっくりと立ち上がってください。浴槽に手すりを付けるなどのリフォームもおすすめです。要介護認定を受けている場合は、介護保険が適用されます。

 

⑥食後、飲酒後、服薬後の入浴はNG

 食後や飲酒後は血圧が低下します。

 とくに食後に急激に血圧が下がる「食後低血圧」の人は危険です。65歳以上の高齢者の3人に1人は食後低血圧と推定されています。食後にめまいや立ちくらみを起こした経験がある人は気をつけてください。

 飲酒は転倒の原因にもなります。お酒が好きな人は、入浴後に飲酒してください。

また、医薬品には血圧を下げたり眠気を誘ったりする作用がある薬もあります。医薬品服用後の入浴も避けるようにしてください。

 

⑦入浴時にかけ湯をする

 いきなり湯船に飛び込む方はおられないと思いますが、シャワーや湯船を一気にあびるのも注意が必要です。心臓に遠い手足の末端から徐々に身体の中心に向かってかけ湯をおこなって体をゆっくり暖めましょう。

 

⑧入浴前にと入浴後には水分補給をする

 入浴時はたくさんの汗をかきますので、入浴前後に水分補給をしてください。脱水症状は血液の流れが滞るためヒートショックのリスクを高めてしまいます。

 なお、冬場は入浴前に温かい飲み物を飲むこともおすすめです。体の芯が温められます。

 

⑨冬期の外出は帽子やマフラー手袋などの防寒対策を

 ヒートショックはお風呂だけではありません。冬場の屋内と屋外では、気温差は10度以上あります。外出時のヒートショックを防ぐためにも、帽子やマフラー、手袋を装着して寒さ対策をしてください。

 ちょっとしたごみ捨ての為の外出や煙草を吸われる方は庭やバルコニーに出る際も注意が必要です。

 

⑩トイレに暖房器具を設置する

 ヒートショックは入浴時に多発すると解説しましたが、実はトイレでもヒートショックになる人も多いのです。

日本の住宅のトイレには暖房が付いていないことも一因でしょう。また便座が冷たいと、その冷たさが要因でヒートショックになることもあります。浴室だけではなくトイレの温度管理についても、気を配ってみてください。その他廊下など温度差が出やすい建物の場合は注意が必要です。

 

⑪排便時に無理にいきまない

 温度差も当然ですが、トイレでは排便時にいきむことで、心臓に負担がかかり血圧が上がります。また排便後は血圧が下がるため、血圧の乱高下が激しくなるのです。

 無理にいきむことは危険なため、便秘の人は注意が必要です。ちょっとした心がけでヒートショックは予防できます。

 

ヒートショック対策のリフォーム

 上記のポイントで解説したように、ヒートショック対策のカギは「寒暖差をなくすこと」です。効果のあるリフォームとその費用を紹介します。

 

浴室暖房の設置

 浴室暖房を設置することで、入浴前に浴室を暖めておくことができます。

浴室暖房の設置費用は5万~15万円が目安です。なお、暖房の設置に関しては介護保険は適用されません。

 

脱衣所やトイレに暖房を設置

 脱衣所は入浴時に衣服を脱ぐため、暖かくしておくことでヒートショックを予防できます。浴室暖房より安価で、3万~5万円が目安です。

 また脱衣所やトイレにコンセントがある場合は、家電量販店などで小型ヒーターを購入するのもいいでしょう。

 

暖房便座(ウォームレット)の設置

 トイレの便座が冷えていると、座るときにヒートショックを起こす可能性があるのです。

暖房便座(ウォームレット)や温水洗浄便座(ウォシュレット)を設置することで、便座を暖かい状態に保てます。暖房便座の設置費用は2.5万~10万円が目安です。

 

断熱リフォーム

 断熱リフォームには「窓断熱」「床断熱」「天井断熱」「外壁断熱」などがあります。断熱することで、住宅内の温度を均一に保てるのです。断熱する箇所や面積によって費用は異なります。

 

夏場のヒートショックにも注意

 ヒートショックは冬期に起こりやすい事故ですが、冬場だけに限った現象ではありません。暑い夏のシーズンにも注意が必要です。近年の夏場は35度を越えることも多く、その暑さに反比例して屋内は冷房で冷えています。

前述したとおり「温度差が10度以上になるとヒートショックが発生しやすい」ことを思い出しましょう。炎天下の屋外から涼しい屋内へ入ったときに、ヒートショックになってしまうケースも十分に考えられます

 最近は異常なほど暑い猛暑日が続いてますので「夏型ヒートショック」にも注意してください。

予防策としては、冷房の設定温度を必要以上に下げないことです。また、冷房の効いた部屋に入るときは、ストールを巻いたり、カーディガンを羽織ったりすることで、温度差を緩和できます。

 症状が様々な点も冬場のヒートショックと同じになります。対策も同じになります。体を急激に冷やすと、軽度の症状では、めまいや立ちくらみがおこります。重度の症状では、呼吸困難、嘔吐、意識障害などがあります。胸が締め付けられるような痛みが伴う場合は、心筋梗塞が疑われます。
 また、入浴中に意識を失ってしまった場合、もっとも危険なのが溺れてしまうことです。
湯船から出すことができない場合には、お湯を減らしてから救急車を呼びます。
 
 軽度に当てはまる症状が出た場合は安静にして、めまいや立ちくらみが治まるのを待ちましょう。
重度の症状が発生した場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
 そのほかにも頭痛、ろれつが回らないといった場合は、脳卒中の恐れがあります。無理に動かさず横にして寝かせ、こちらも救急車を呼びましょう。

 

高齢者のヒートショックは家族が止める

 ヒートショック予防は、高齢者のご本人だけではなく、ご家族も気に留めてみてください。

「高齢者の入浴時間を気にする」「湯温を低めに設定する」など、一緒に暮らす家族が配慮することで、リスクを大きく軽減できるでしょう。

 また「居住スペースに温度差があるか」をいま一度確認してください。日本の住宅はトイレや浴室が冷える造りになっていることが多く、ヒートショックを引き起こす原因となります。

 脱衣所に暖房を設置したり、暖房便座を取り付けたりと、「温度のバリアフリー化」を意識した対策を考えてください。

 万が一家族がヒートショックになった場合は落ち着いて症状を見極める事が重要です。めまいや立ちくらみといった軽度の症状であれば、動かずに安静にして治まるのを待ちます。
 重度の場合は危険なのですぐに救急車を呼びましょう。

ヒートショック予報をご紹介

 ヒートショックが起こりやす日があります。いつ特に注意すべきかが分かる「ヒートショック予報」を日本気象協会と東京ガスは開発しました。日本全国約1900地点の7日先までの予報を、パソコンやスマートフォンで見ることができます。

 ヒートショック予報では日中や夜の気温などの予想から屋内で生じる冷え込みや温度差の程度を推定しヒートショックのリスクを「油断禁物」「注意」「警戒」「警戒(気温差警戒)」「警戒(冷え込み警戒)」の3ランク、5種類で予報がなされています。

ヒートショック予報 - 日本気象協会 tenki.jp

(ヒートショック予報は、東京ガス株式会社および一般財団法人日本気象協会の登録商標です。)

 

ヒートショック対策リフォームに助成金(補助金)はあるの?

 ヒートショック対策を行いたいのでリフォームをしよう!となれば、せっかくリフォームするのであれば、出来るだけお得にリフォームしたい方が多いと思います。
 そこで、2024年にある補助金をご紹介します。
公募は2024年3月からになります。補助金や助成金は全体の予算に上限が定められています。予算の上限に達した時点で終了となりますので、ご注意下さい。

先進的窓リノベ2024事業
こちらの補助金は、窓のリフォームを行うと補助を受けることが出来ます。
内窓や断熱窓へのリフォームを推進している事業です。
一戸あたり、200万円が上限とされていますが、窓の大きさやグレードによって金額が変わってきます。

その他、 国土交通省が出している「子育てエコホーム支援事業」は2023年の「こどもエコすまい」の後継事業であり・子育て世帯・若者夫婦世帯が所有者かつ自ら居住する住宅である方に対し、①窓・ドア断熱(ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換)②外壁・屋根・天井・床断熱③エコ住宅設備の設置・任意:④子育て対応改修 ⑤耐震改修 ⑥バリアフリー改修 ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入のいずれかに当てはまった工事等に対して30万円(上限)​から長期優良住宅認定リフォーム45万円(上限)​の補助金が交付されます。

東京都と国の補助金を併用したい方

東京都にも「既存住宅における省エネ改修促進事業」などがあります。詳しくはこちらをご覧下さい。また、区によっても補助金があったりしますので、その都度ご確認をお願いします。

【東京都限定】東京都と国の補助金を併用したい方必見! - 戸建てフルリフォーム・フルリノベーションなら増改築.com® (zoukaichiku.com)

 

【2024年補助金】高断熱窓に最大200万円!先進的窓リノベ2024事業とは? - 戸建てフルリフォーム・フルリノベーションなら増改築.com® (zoukaichiku.com)

 

関連サイトの増改築.comで詳しくご紹介しています。

 

補助金併用可否の原則
 補助金を併用するといっても、具体的にはどの補助金が併用できるのでしょうか?

 補助金併用の原則として、”財源が同じ補助金同士は併用できない”というルールがあります。ですので国の補助金同士の併用は不可ですし、東京都の補助金同士の併用も不可です。

 

まとめ

 今回はヒートショックについて詳しく解説してまいりました。リノベーションによるヒートショック対策から、根本のそもそもヒートショックとはそしてヒートショックが起こるメカニズムや対策について解説してきました。ヒートショックは日常度々起こっています。お風呂では、ヒートショックが起こった際に溺れてしまい、死亡事故にもつながってしまうので、特に注目をされていますが、日常的にも寒暖差が10度以上ある場合は注意が必要になります。また、そのような温度差がある場合に移動する前に外出する場合は服を着る、室内の場合は部屋間を温度差が出ないように暖めておくことが重要になります。また、お風呂はバスタブ湯船もヒートショックの原因となり、2重3重に体にとっては危険な場所になっています。今回解説いてきた通り、なるべく温度差がでないように湯温にも気を付けながら入浴して下さい。また、ご家族でお暮しの場合は入浴の際に一声かけるなど配慮を行う事もヒートショックによる大きな事故を防ぐためには有効な手段となります。

 また、冒頭から日本の住宅は断熱性能が劣ることを解説してきました。

コチラのコラムをご覧ください。

2025年住宅の省エネ基準適合義務化|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)

日本の住宅の断熱性能は海外に比べてかなり性能が悪い住宅が多くなります。当然断熱性能が低い住宅では暖を暖房器具で補わなければなりません。そのため、暖房をつけている部屋とそうでないとそれ以外の部分で同じ室内と家でも大きな寒暖差ができてしまいます。つまり、ユニットバスの交換などの部分的な断熱リフォームだけでなく、性能向上リノベーションを行う事で部屋、浴室、脱衣所、トイレなど家全体暖かく保つことで、快適な暮らしが実現できます。ヒートショックへの対策も室内で必要なくなり、今回のコラムで紹介したように、先に温めておくなどのひと手間がいらなくなり、暮らしのストレスの解消への繋がります。まだ若くてヒートショックなんてと思われている方も将来的に断熱リフォームを行うのではなく最初から高断熱住宅に住むことを意識することがよいのではないでしょうか。断熱リフォームは省エネの観点からも、ガス代や電気代などのランニングコスト削減にもつながり一石二鳥の価値をつかむことができます。また、ヒートショック対策リフォームには現在助成金(補助金)があることも前述で紹介しております。この機会に是非ご検討ください。

 

断熱リフォームをお考えの方はこちらhttps://www.zoukaichiku.com/dannetuをご覧ください。

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

 

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