2022.10.17
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ご存じですか?住宅のカーボンニュートラルとは? 

​更新日:2023/12/25

1.住宅のカーボンニュートラルとは?

 住宅のカーボンニュートラルですが、カーボンニュートラルって言うと再生可能エネルギーというイメージが有ると思います。しかし、住宅に関して言いますと再エネの前にやることがあるのです。

 それは断熱性能を上げることです。

快適な断熱性能を持った住宅を造るということが実は一番重要なことになります。

 

関連ページ・2025年住宅の省エネ基準適合義務化 https://www.chukokodate.com/column/detail/?p=18 も合わせて読んでいただけると分かりやすいです。

 

2.最終エネルギー消費の構成比

こちらのグラフをご覧ください

 

 日本全体のエネルギー消費の内、家庭部門のエネルギー消費が全体の14.1%を占めています。分けられていますが、日本全体のエネルギーを減らす必要があるのが大前提ですが、住宅に関しては家庭部門に分類されて、「2025年住宅の省エネ基準適合義務化」はこちらを如何に減らしていくかという考えになります。

 

3.CO2排出量の状況と目標

 

                                                出典:環境庁

 

 次に家庭部門のco2排出状況になります。2014年度から年々改善され減ってきてはいます。ですが、これからまだまだ減らしていかないといけません。目標としては2030年までに2013年比で40%を削減しないといけないといういう目標が出ています。

 

 現時点では正式に定められた目標ではないので、これから閣議決定されていくようになります。

その中では自然エネルギー、再生可能エネルギー電力をどんどん増やしていってそれから省エネにもどんどん取り組んでいく必要があるのです。

では実際どのぐらいco2をどんなところから出しているのかを見てみましょう。

 

 

                        出典:環境省

圧倒的に多いのは65.3%を占める電気です。

 その他に都市ガスとLPガスそれから燃料用ストーブ用の灯油が入ってきているということになります。これら全体を減らせていかなくてはならないのですが、取り組みも簡単ではないのです。

 

                                                    出典:環境省

 

 次に、この表をご覧ください。それぞれの地域ごとの co2排出量を出したものになります。最大で約2.2倍違います。北海道は暖房が生活で必ず必要になりますし、沖縄は逆に冷房を使うので九州よりも高くなっています。地域によってかなりの差がありますが、すべてのエリアで40%の削減が必要になります。もちろん住宅の性能に置き換えて考えると住宅の断熱性能を地域によって変える必要がありますし、実際に建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における算出方法というものがあり、地域によって基準が国土交通省より定められています。

                        出典:環境省

 

上のグラフをご覧ください。2030年に40%削減という目標がありますが、目標達成までの道のりを年々着実に進んでいます。

 

 こんなように全体的に世帯あたりのエネルギー別 co2排出量は減っています。灯油や電気に関しては顕著に減っています。電気の排出係数も下がっているのです。

実際に下がってきてはいますがさらに下げていくにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

 まず、ここまで、なぜ下がってきているかと言うと実は電気の消費も減っているのです。数年前、十数年前から市場が盛んになった省エネ商品が実を結んでいるのです。

 昔テレビはブラウン管だったのが液晶に変わり、エアコンも効率がよくなり消費が半分以下に下がっています。そういう意味で言うと電気はある程度できるようになってきたのです。照明の方も蛍光灯からLEDに変わってきていますのでco2排出量も減っています。

 

 

4.問題点は?

ですが問題があるのが気密性と断熱性です。

 

気密性

日本の住宅は気密性が低いものが多い

家一軒の隙間の面積を集めると、B3サイズの壁の面積くらいにもなります。

これでは冷暖房していても、熱が逃げてしまいます。

 

断熱性

壁や屋根から熱が逃げるのを防ぐために、断熱材が用いられる。断熱材も断熱性能が高いものを使用し、隙間なく充填することが大事で、古い家屋には断熱リフォームをする必要があります。

 

集合住宅と戸建て

マンションと戸建てでは1.8倍のCO2の排出量の差があります。特に戸建て住宅の断熱性能を上げることが重要なのです。

 

 今、新築住宅については断熱性のいいものが使われるようになってきました。問題は古い既築住宅これをどうやって断熱リフォームしていくのかです。省エネ家電が浸透し、新築は断熱性能が高くなり、少しずつ目標の達成には向かっています。しかし、既存住宅の改修工事には課題が残る状態になっています。

 

断熱性の中で一番問題は窓になります。

 日本だと一般的にはアルミサッシしかもシングルガラス1枚です。熱伝導率が高いので、熱がどんどん通ってしまいます。夏場なら冷気が冬場なら暖房で折角暖めた熱が窓から出ていってしまいます。

最近はさすがに日本の住宅でもアルミサッシ、シングルガラスというのはなるべく減らそうという風になっているんですけれども、じゃあ欧米で一般的な樹脂サッシがあります。樹脂サッシは熱を逃がさないサッシですが、普及率がイマイチな状態です。法的に使用しづらいという点もあります。

樹脂とアルミのハイブリットタイプを使用しています。

樹脂サッシは欧米では7割以上で使用されていますが、日本10%以下言われています。

 

 また、家全体の断熱性能が上がると活動的な生活がしやすくなります。こたつで丸くなる時代は終わります。いえ家全体がこたつというスケールになります。

 

カーボンニュートラルの課題は住宅の性能を向上させることが必要だということです。

 

付随して太陽光発電システムやエコキュートなどの設置をすることでカーボンニュートラルな住宅が出来上がります。

 

新築ではこのような取り組みが活性化されています。

 

 

5.ゼロエネルギー住宅ZEHの誕生

 新築住宅、特に大手ハウスメーカーも基本的に家はZEHメインで販売を行っていますが、まだ中小メーカーになるとそこまで性能を上げられていないメーカーもあり、性能にはばらつきがある状態です。大手について言うとこういう高断熱化にあります。エネルギーが上手に使えます。しかし、太陽光発電システムやエネファームなどを導入すると、費用も発生しますので、そこまでお金出せない方もおられます。Niari-ZEHという考え方もあります。ZEHまでの性能はなくてもなるべく近づけたような住宅をつくっていくということも増えていくと思います。これはあくまで新築住宅がメインの話であります。中古住宅の断熱化の意識はそこまで浸透していません。2025年に省エネ基準適合義務化に向けて新築ではこのような性能が基準となっていきますが中古住宅は断熱性能が基準にも達していない住宅になります。ほぼ全ての物件が2025年(それまでにZEHで作られた家は別)を目途に建物の価値の判断をされる日がやってきます。2025年以後で住宅の建物の価値観そして価値が変わっていきます。もしかすると、現在でも一部ありますが、住宅ローン減税や税優遇ができるかもしれません。

事例としては今でいう新耐震基準や旧耐震基準と同じようになるのではないでしょうか。

 

 今、新築の購入をお考えの方、中古住宅のご購入やご自宅のリノベーションをお考えの方は、第一に省エネ基準適合した性能向上リノベーションを考える必要があるのです。

 

 

さらに、この先もあります。ZEHの上ZEH+プラスです。住宅のカーボン0を実現する事が可能になります。

 

6.まとめ

 カーボンニュートラルは世界規模の話になりますが、大事なことは自分自身をその取り組みに参加できるという意識を持ち実行することが重要だと思います。

 また、現在リフォームをお考えの方は将来的に家の価値を損なわないリフォームを行う必要があるのです。

 

別のページでもカーボンニュートラル関係のコラムを載せています。

2025年住宅の省エネ基準適合義務化 https://www.chukokodate.com/column/detail/?p=18

おススメコラムはコチラ

道路シリーズその④~私道について~|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)

必見!旧耐震から新耐震へ中古住宅を買ってリフォーム手続きの流れ(住宅ローンを使用し住宅ローン減税を利用)|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)

 

著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

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