2022.10.14
不動産ガイド 環境 暮らしお役立ち トラブル インフラ 後悔

伝えたい。インフラ老朽化問題は中古戸建て購入時にも考える必要があります。

すでにインフラ老朽化問題は身近に存在しています。JR博多駅前の大規模な道路陥没や調布市の陥没や空洞化はまだ記憶に新しいところだと思います。画面越しでも恐怖を感じました。博多駅は地下鉄の延伸工事でトンネル内に地下水が流れ込んだことが原因とみられています。東京都でも水道管の破裂のニュースが流れていました。こうした水道管の事故は年間10件以上起こっています。

1.インフラの老朽化とは

道路、上下水道、ダム、橋梁、送電線など、私たちの生活を支えるインフラが老朽化し、人命に関わる事故やライフラインの途絶など深刻な問題を引き起こす「インフラの老朽化問題」が社会問題になっています。インフラの老朽化という意味では、問題になっている主な社会インフラは以下の通りです。

道路、橋梁、トンネル、上下水道、送電線

河川、ダム、砂防、海岸・港湾、鉄道

空港、病院、公園、公営住宅、官庁施設など。

これらのインフラは、様々な部材を用いて人の手で作られており、時間の経過や環境の影響により徐々に劣化していきます。金属の腐食やコンクリートのひび割れなど、インフラの老朽化は、多くの人に影響を与えるという意味で、社会に与える影響が極めて大きい。

このままインフラの劣化が進めば、近い将来、私たちの生活や安全にも悪影響が出始めるでしょう。実際、2021年10月に和歌山県で水道橋の崩落事故が発生し、社会に衝撃を与えたのは記憶に新しいところでしょう。

 

2.インフラ関係の事故
大々的にメディアで報道されていない老朽化による小規模な事故も多く発生しており、インフラ老朽化問題は表出していると言っても過言ではありません。こうした問題はアメリカやヨーロッパ各地などでも起こっており、多くの先進国で問題として取り上げられています。今、インフラ老朽化問題は、官民が連携して取り組むべき重要な社会課題となっていると言えるのです。

 

実際に、東京、大阪、名古屋などの都市部では、危険な空洞が1キロメートルあたり2ヶ所の割合で見つかっています。

 

都市部のインフラでさえこの状態ですので、現状でも郊外ではもっとひどい状況ではないかと予測されます。

 

3.潜在するインフラ崩壊

人口減少に伴い、地方自治体の収支は悪化し、いずれはこれまでのように公共インフラ(道路だけでなく、トンネルや橋の老朽化も問題)を維持できなくなる時代が来る可能性があります。

全国の多くのインフラを高度経済成長期に一斉に整備した日本では、その老朽化問題も同時期に起こりえますが、日本の財政はこれを全て賄えるだけの余力がありません。

 

4.まとめ

東京は他の地方よりも比較的に安全だとは思いますが、昨今は企業のテレワーク化が進み地方への移住も進んでいます。建物を折角性能向上して長い年数安心に住めるようにしたとしても、公共インフラが維持できなくなった街だと資産価値はなくなります。

将来的な街の発展や衰退を予測しつつ物件を購入しないといけない時代になっています。あなたのお住まいの街は大丈夫ですか。

 

著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

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