2023.04.05
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『不動産を購入時の予算について』基本的な内容から注意点まで

最終更新日:2024/3/6

『不動産を購入時の予算について』基本的な内容から注意点まで

1.予算の決め方

(1)購入費用の基本的な考え方

(2)住宅の購入に必要な予算の全体像を知る

(3)自己資金から頭金に充てられる金額を知る

(4)ローンの組める金額を知る

(5)注意するポイント

2.まとめ

1.予算の決め方

 予算の決め方ですが、以下のようなことを考えながら進めていくのが良いと思います。

(1)購入費用の基本的な考え方

 物件探しを始める前にまずは、おおよその予算を把握することが重要です。 住宅の購入に必要な予算の把握と資金計画の考え方について解説していきたいと思います。

 予算の決め方については、物件を中心に考えて、住宅の購入に必要な予算の全体像を知ることと、自分を中心に考える、自己資金から頭金に充てられる金額を知り、ローンの組める金額を知る、外的要因と内的要因の2つの目線で考える必要があります。

 

(2)住宅の購入に必要な予算の全体像を知る

 物件の購入資金だけ用意できれば住まいを買えるわけではありません。税金や登記費用、火災保険、住宅ローンの諸費用、引っ越し費用、家具家電・カーテンの購入資金などが必要となります。また、仲介物件の場合は、不動産会社への仲介手数料がかかります。

 つまり、住宅を購入するには、物件価格にこれらの諸費用を加えた資金を用意する必要があります。また、中古住宅を購入してリフォームをしようと考えている場合は、リフォーム費用も見込んでおく必要があります。

 

 こうして計算された住宅購入に必要な資金(物件価格+リフォーム費用+諸費用)については、自己資金や住宅ローンの借り入れなどによって準備する必要があります。

物件価格+リフォーム費用+諸費用自己資金+住宅ローン

 

 

(3)自己資金から頭金に充てられる金額を知る

 では、預貯金などの自己資金のうち、住宅購入の頭金に充てられる金額を計算してみましょう。

まず、住宅購入後の生活費や教育等にかかる支出などを踏まえて、自己資金のうち手元に残す額を検討し、住宅購入資金に充てる金額を決めます。

 そして、住宅購入資金に充てる自己資金から、購入にかかる諸費用を差し引いた金額が住宅購入の頭金となります。

諸費用は住宅ローンとして組むことも可能になります。

 

頭金自己資金の総額−当面の生活費等−住宅購入にかかる費用

(不動産の購入費用に充当できる自己資金)

 

(4)ローンの組める金額を知る

 

 ローンを組める金額は各銀行によって異なります。また、物件によっても異なります。

銀行から借り入れ出来る金額はおおよそ年収の6倍から10倍ほどになります。

 

詳しくはこちらのコラムで解説したいと思います。

住宅ローンを組む時の注意点~住宅ローンの借入限度額について~|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)

 

 また、実際に借入できるかは別として、もう一つの大きな目安が月々の返済額になります。今の家賃と比較していくらぐらいなら払えるのかを検討しましょう。

 住宅ローンを組んだ場合、月々の返済額は金利や借入期間によっても異なるので、注意が必要です。基本的には金利は変動金利で借りる場合も固定金利の支払いを参考にすること、期間は定年時を意識して住宅ローンを検討する必要があります。

 

 例えば40歳で月々の返済が20万円を希望なら

借入年数25年金利は固定金利で1.5%なら5000万円借入することができますので、

5000万円+頭金が支払えるおおよその予算となります。

 

この予算と物件+リフォーム+諸費用を比較検討して不動産の購入時の予算を決めていきます。

(5)注意するポイント

 予算を決める際に忘れがちなのが修繕費になります。マンションの場合は修繕積立金として共有部、外部に関しては集金して積み立てて貰えますが、一戸建ての場合だとそういうわけにはいきません。自分で将来的な補修工事に対しての貯蓄をしておく必要があります。その額は家の仕様や大きさによってまちまちです。基本的な一戸建てだと月1.5万円から2万円程度は修繕に掛かるものとして、積み立てておくのが望ましいです。

2.まとめ

 今回は不動産を購入時の予算について解説しています。難しい点は不動産業界では、『自分の欲しい物件は予算よりも少し高い物件』という格言みたいな言葉があります。実際にこの格言に当てはまる方は多いのではないでしょうか。欲しい物件と自分の最適な予算は必ずしもイコールではありません。そこが、不動産の予算決めの難しい点になります。無理をしてでも買った方が良いのか、無理をせずに諦めた方が良いのか、予算と物件価格が合わなかった場合は自身の性格も考慮して検討を進めていきましょう。そしてもう一つは性能向上リノベーションを行うという点になります。性能向上リノベーションは光熱費などのランニングコストや建物の寿命といったコスト面やアレルギーやヒートショックなど健康面点でもメリットがあります。不動産の購入は人生の支出でも大きなウエイトを占めるため慎重に計画して行いましょう。

 

 物件のお探し方、リフォームの提案までワンストップで東京中古一戸建てナビでは行っていますので、予算に見合ったご提案をさせて頂きます。

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

 

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