
目次
1. 購入後にやることの全体スケジュール
中古一戸建てを購入し、決済・引き渡しが完了したら「やることが多すぎて何から手をつければいいか分からない」という方が非常に多いです。実際、引き渡しから入居までに必要な作業は15項目以上あります。
ポイントは「期限があるものから優先する」こと。住民票の異動は14日以内、不動産取得税の軽減申告は30日以内(東京都の場合)など、期限を過ぎると損をするものがあります。この記事では、不動産のプロが時系列順に「いつまでに・何を・どうやるか」を完全解説します。
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2. 引き渡し当日にやること
やること1:鍵の受け取りと本数確認
決済完了後、売主から鍵を受け取ります。玄関・勝手口・門扉・物置など全ての鍵の本数を確認してください。引き渡し書類に記載された本数と一致するか、その場で照合しましょう。
やること2:物件の最終確認(引き渡し前検査)
鍵を受け取ったら、すぐに物件の状態を確認します。契約時に合意した修繕が完了しているか、設備の動作確認(水道・ガス・電気・給湯器)、残置物がないか等をチェックします。問題があれば当日中に不動産会社に連絡してください。
やること3:防犯のための鍵交換手配
中古住宅の場合、前の所有者がスペアキーを持っている可能性があります。防犯上、引き渡し日から可能な限り早く鍵を交換することを強くおすすめします。費用は1箇所あたり1.5〜3万円程度です。
3. 引き渡し後1週間以内にやること
やること4:ライフラインの開通手続き
電気・ガス・水道の開通手続きを行います。ガスは立ち会いが必要なので、早めに日程調整しましょう。
- 電気:電力会社に電話またはWebで申込。当日〜翌日に使用可能
- ガス:ガス会社に連絡し開栓の立ち会い予約。繁忙期は1〜2週間待ちになることも
- 水道:水道局に電話で使用開始届。通常は当日から使用可能
やること5:住民票の異動届(転入届・転居届)
引っ越し後14日以内に、新住所の市区町村役場に転入届(他の市区町村から移る場合)または転居届(同じ市区町村内で移る場合)を提出します。これを忘れると住宅ローン控除の申請に影響する場合があります。
やること6:インターネット・電話の移転手続き
光回線の工事は申し込みから2〜4週間かかることが多いため、引き渡しが決まった時点で早めに手配するのがベストです。
4. 引き渡し後1ヶ月以内にやること
やること7:不動産取得税の軽減申告
不動産を取得すると「不動産取得税」が課税されますが、一定の条件を満たす住宅は軽減措置が受けられます。取得後30日以内に都道府県税事務所に申告が必要です(東京都の場合。自治体により30〜60日以内)。中古住宅の場合、築年数や床面積によって軽減額が変わります。
やること8:登記識別情報(権利証)の保管
司法書士から届く「登記識別情報通知」は、不動産の権利を証明する最重要書類です。再発行ができないため、金庫や銀行の貸金庫など安全な場所に保管してください。
やること9:火災保険・地震保険の加入確認
住宅ローンを組んでいる場合、火災保険の加入は必須です。決済日までに加入手続きを済ませているはずですが、補償内容・保険金額・特約の内容を改めて確認しましょう。地震保険は任意ですが、木造の中古一戸建てには強くおすすめします。
???? 施工現場からのアドバイス
購入後に多くの方が後悔するのが「入居前のリフォーム・クリーニングをケチったこと」です。人が住んでいない状態でしかできない工事(床のフルリフォーム、壁紙の全面張替え、シロアリ駆除、配管洗浄など)は、入居前が最も効率的で費用も安く済みます。
特に築20年以上の物件では、排水管の高圧洗浄(費用2〜5万円)を入居前に実施することを強くおすすめします。長年の汚れが詰まりの原因になり、入居後に水漏れトラブルにつながるケースを数多く見てきました。
「住んでからでいいや」と先延ばしにせず、引き渡しから入居までの空白期間を有効活用してください。
5. 入居前にやるべきリフォーム・メンテナンス
やること10:ハウスクリーニング
プロのハウスクリーニングは一戸建てで8〜15万円程度。特にキッチンの換気扇、浴室、トイレは専門業者に任せることで衛生面の不安が解消されます。
やること11:最低限のリフォーム実施
入居前にやっておくべきリフォームの優先順位:
- 水回り:キッチン・浴室・トイレ・洗面台の設備交換や修繕
- 内装:壁紙・床材の張替え(荷物がない状態で行うのが最も効率的)
- 防蟻処理:シロアリ予防・駆除(築年数が古い場合は必須)
- 電気設備:コンセント増設・照明器具の交換・分電盤の容量確認
6. 各種届出・手続き一覧
やること12:住所変更が必要な届出リスト
- 運転免許証:警察署または免許センターで住所変更
- マイナンバーカード:市区町村の窓口で住所変更
- 銀行口座・クレジットカード:各社Webまたは窓口で住所変更
- 保険(生命保険・自動車保険等):各保険会社に連絡
- 勤務先:人事部門に届出(通勤経路変更届なども)
- 郵便局の転送届:旧住所宛の郵便物を新住所に転送(1年間有効)
- NHK:住所変更届
やること13:お子さんがいる場合の手続き
転校手続き、児童手当の住所変更、保育園・幼稚園の転園手続き、学童保育の申込みなど。学校関連は早めの手続きが必要ですので、引っ越しが決まった時点で学校・教育委員会に相談しましょう。
7. 確定申告・住宅ローン控除の手続き
やること14:住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の確定申告
住宅ローンを利用して中古住宅を購入した場合、入居した年の翌年に確定申告を行うことで住宅ローン控除が受けられます。
控除期間:省エネ基準適合住宅は最大13年間、その他の中古住宅は10年間(2030年12月31日入居分まで適用)
必要書類:
- 確定申告書
- 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
- 住民票の写し
- 登記事項証明書
- 売買契約書のコピー
- 金融機関の住宅ローン年末残高証明書
- 耐震基準適合証明書(築年数が古い場合)
会社員の方は1年目のみ確定申告が必要で、2年目以降は年末調整で控除を受けられます。
8. 入居後にやること
やること15:近隣へのご挨拶
入居後(できれば入居日当日か翌日)に、両隣・向かい・裏の家(向こう三軒両隣)にご挨拶に伺いましょう。手土産は500〜1,000円程度の日用品(タオル・洗剤など)が一般的です。
中古住宅の場合、前の所有者と近隣住民が親しかったケースも多いため、良好な近隣関係のスタートを切ることがとても大切です。ゴミ出しのルールや自治会の有無なども、この機会に確認しましょう。
9. まとめ
- 引き渡し当日:鍵の受け取り・物件確認・鍵交換の手配
- 1週間以内:ライフライン開通・住民票異動・ネット手配
- 1ヶ月以内:不動産取得税の軽減申告・権利証の保管・保険確認
- 入居前:ハウスクリーニング・優先リフォーム実施
- 入居後:近隣挨拶・住所変更手続き
- 翌年2〜3月:住宅ローン控除の確定申告
宅地建物取引士 刈田 知彰(かりた ともあき)
中古住宅売買の専門家。不動産業界16年のキャリアを持ち、新築マンション販売から中古戸建て・リノベーション専門へ転向。「買ってからがスタート」をモットーに、構造・耐震・断熱など建物の本質を見極めた住まい選びをサポートしています。
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