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その「リフォーム済物件」危険かも!リフォーム済物件のメリットやデメリットも解説
更新日:2024年3月15日

1.はじめに
中古住宅購入を検討した際に「リノベーション物件」「リフォーム済物件」などを目にしたことがあるのではないでしょうか。
今回のコラムではなぜ「リフォーム済物件」が危険なのかを解説していきたいと思います。
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2.リフォーム済物件のメリットとデメリット
まずは、「リフォーム済物件」にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
「リフォーム済物件」にもいろいろな種類、いろいろな種類とはリフォーム内容もそうですが、築年数や構造などたくさんの種類がありますので、「リフォーム済物件」と一括りにしにくいという問題が最初からあるのですが、まずは一般的なメリットとデメリットを解説していきたいと思います。
メリット
・最新の設備
「リフォーム済物件」はリフォームされていて設備にはメーカーの保証もついています。
・新築住宅と比べると安い
「リフォーム済物件」リフォーム分をプラスしたとしても新築物件の購入より費用が抑えられます。
・新築物件に比べ選べる物件数が増える
中古住宅を選ぶ事によって候補物件は増えます。
伴って都心や郊外の人気エリアで物件を見つけにくい人気エリアでも物件を見つけられ可能性がアップします。
・すぐに住むことができる。
中古住宅をリフォームして住む場合は工事期間が発生しすぐに住むことが出来ません。すぐに住むことが出来るのはメリットとなります。以外に大きなメリットです。
・瑕疵担保責任保険などがつくことがある。
物件によってですが、瑕疵担保責任保険がついてくることがあります。瑕疵担保責任保険がついていると万が一雨漏りなどが起こったとしても保険で対応できます、また、保険に加入しているという事は第三者機関により、検査が行われているという事なので、比較的普通に買うよりは安心して住むことが出来ます。
デメリット
続いてデメリットですが、
・耐震性の問題
基本的には2000年以前に建てられた中古戸建て住宅は耐震面で既存不適格になってしまいます。耐震補強工事をしているかは必ずチェックしましょう。また、耐震等級3の物件はほぼ無いと思ってもらってもよいぐらい物件がありません。耐震補強を行う際にすでに耐震補強工事やリフォームをおこなっていると費用が余計に掛かってしまうので注意が必要です。
・劣化の状況確認がしにくい
リフォームされていて綺麗になっています。その為、デメリット部分がわかりづらい面があります。例えばシミが出来ていた場合など雨漏りを疑う事が出来ますが出来ませんし、結露がひどくてカビが発生していた場合なども把握して対処することができません。
・せっかく間取り変更などを行える機会なのにそれが出来ない。
できないわけではないですが、リフォームを行ってしまっていた場合自分好みに再度リフォームすることは、余計な費用が掛かってしまいます。
3.リフォームとリノベーションの違い
ここからがこのコラムの重要なポイントとなります。「リフォーム済物件」と「リノベーション済物件」の違いについて解説していきます。
まずは、リノベーションとリフォームの使い分けについて簡単にご説明させて頂きます。
リフォームとは
リフォームとは現状復旧することを言います。
クロスの張替えやフローリングの張替えやキッチンの取替などを行う場合には基本的にはリフォームという言葉を使います。
リノベーションとは
リノベーションは新築時よりも性能向上を行う場合に利用します。リフォームよりも大規模な工事になりますが、明確な線引きはなく、ミニマムでは間取りが変更された物件はリノベーション物件と呼ばれます。
「リフォーム済物件」
基本的にリフォーム済物件とは、水回り、クロス、フローリング張替え(CFの場合もあり)がメインになります。また、状態のいい設備や、リフォームをおこなったことのある設備はそのままリフォームをおこなわないことも考えられます。
「リノベーション済物件」
リノベーション済物件は大きく分けて2つあります。デザイン重視のリノベーション物件と性能重視のリノベーション物件になります。リフォームよりも規模が大きいのがリノベーションになります。ただ、リフォームとリノベーションの明確な線引きがあるわけではありません。
施工現場からのアドバイス
中古一戸建ての購入やリフォームを検討されている方に、私たちが現場で培ってきた経験からアドバイスをお伝えします。
物件選びでは「建物の構造」と「土地の条件」の両方を確認することが重要です。見た目の綺麗さだけでなく、基礎や構造躯体の状態、接道条件、用途地域などを必ずチェックしてください。これらは将来の資産価値にも大きく影響します。
不安な点があれば、専門家に相談することをおすすめします。私たち「東京中古一戸建てナビ」では、宅地建物取引士による物件調査を無料で実施しています。
4.「リフォーム済物件」が生まれるまで
「リフォーム済物件」は通常不動産会社が中古住宅を買い取り、リフォームを行い売り出します。
当然に利益をとる必要があります。「リフォーム済物件」だからと言って新築よりも高い値段で売れるわけではありません。つまり売価はある程度決まっています。そこで、リフォームの内容が重要になってまいります。最小のコストで最大限の見栄えが良くなるようにリフォームを行います。当然に業者が仕入れする際にも諸費用は掛かってきますので、思った以上にシビアな問題です。
つまり、基本的にはリフォーム済物件は耐震や断熱の性能が足りていない物件が数多く存在します。
5.リフォーム済物件を買ってはいけない理由
「リフォーム済物件」を買ってはいいけない理由は耐震や断熱の性能が足りていないからです。ことわざに安物買いの銭失いという言葉がありますがそのまんま当てはまります。
そして、デメリットの部分でも出てきましたが、中古住宅をリフォームしていることにより、劣化の状況確認がしにくくなります。「リフォーム済物件」は当たり前ですけどリフォーム工事が終わっています。つまり、リフォーム前がどのような状態だったかを見ることができません。例えば雨漏りが起こっていた場合、シミが出来ていた場合は雨漏りが起こったことがすぐにわかります。しかし、リフォーム物件は売主が言わない限りわかりません。もちろん売主もそれなりの対策をとっていることがほとんどだと思いますが、しばらくは問題なく暮らせていても、何年後かに雨漏りが起こり発覚してはあとのまつりです。また、業者に雨漏りは直したのでとりあえずは大丈夫ですと言われれば、素人の方は大丈夫だと思ってしまうでしょう。ですが、10年後を考えると・・・。
ですが、リフォームとリノベーションについても触れましたが「リノベーション物件」と宣伝している物件でも単なるリフォーム工事で終わっている物件も多数存在していますので注意が必要です。
但し、裏を返せば現在売り出しされている中古住宅はリノベーション物件が多いのも事実です。
東京で家を購入する際は新築も中古もあまり出ないエリアだと、本当は避けたいけど避けては通れないパターンもでてくると思います。
6.「リフォーム済物件」でも許容できる範囲は?
そんな時に買ってもよいと判断できるチェックポイントをお伝えします。
・耐震や断熱の補強工事を行っている
(ベストは構造計算書と外皮計算書がある事。)
物件のリフォーム前の写真を残しており、工事中の写真も残っている
・リフォームした箇所の詳細の説明ができる。
リフォーム前の図面とリフォーム後の図面、計画図面がある(これは見極めるのは設計士レベルではないと無理ですが)
・2000年以降に建てられた建物(日本全国現在の建築基準法をクリアしている物件は基本的には2000以降に建てられたお家しかありません。2000年以前の建物の場合は耐震対策を行っているかを確認する必要があります)
・床下が確認できる
・瑕疵担保保険に入っている。
などが上げられます。本当は上部構造評点1.5やUA値0.40(地域による)に性能向上リノベーションを行った物件に限るべきですが、そのような物件は珍しいです。
以上を参考にしてみてください。普通に考えればあって当然という内容になっています。
7.まとめ
マイホームを一戸建てで探す場合新築と中古そして今回のリフォーム済物件があります。
中古住宅を購入する場合は少なからず築年数分の経年劣化やダメージが見られます。そういったダメージ中にはもちろん数年後に修繕を行えば足りるものや、すぐにでも手入れをした方が良いものなどがあります。例えば外壁にクラックが入っていた場合すぐに対処すれば何ら問題ないですが、放置してしまうとそこから雨水などが侵入し腐食・腐敗・カビなどの原因になってしまいます。
そして、これらのことに対応しようとした場合には費用がかかります。買ってよいリノベーション物件は自ずと高くなってしまいます。
折角費用をかけるならリフォームではなくリノベーションを行うこと、更に言うなら新築以上に性能向上する性能向上リノベーションを行った物件がベストと言えます。但し、性能向上リノベーションを行った場合新築と同等の費用になりますので、新築よりも安価で考えておられる方は更に価格と性能のバランスが需要になります。東京中古一戸建てナビは性能向上リノベーションのご提案をご予算に合わせながらご提案させていただきます。
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宅地建物取引士 刈田 知彰(かりた ともあき)
中古住宅売買の専門家。不動産業界16年のキャリアを持ち、新築マンション販売から中古戸建て・リノベーション専門へ転向。「買ってからがスタート」をモットーに、構造・耐震・断熱など建物の本質を見極めた住まい選びをサポートしています。
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